世界遺産・軍艦島(端島)は、長崎観光で一度は訪れたい人気スポットです。しかし、ツアーは午前便と午後便に分かれており、『どちらがいいの?』と迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、実際に参加した私の口コミや体験談を交えながら、午前ツアーと午後ツアーを徹底比較。料金・所要時間からおすすめの時間帯まで、2025年最新の情報をまとめました。初めて軍艦島へ行く方でも安心して選べるよう、注意点も紹介しています。
軍艦島へは「軍艦島コンシェルジュ」を利用しました
軍艦島へ行くツアーは複数ありますが、私は実際に軍艦島コンジェルジュを利用しました。参加して感じたのは、ガイドの説明が非常に分かりやすく、単なる観光ではなく「軍艦島の歴史を学ぶ旅」として満足度が高かったということです。
口コミでも「スタッフの対応が丁寧」「説明が詳しい」といった声が多く、初めて軍艦島を訪れる方にも安心しておすすめできます。
軍艦島へのツアーは複数あります

軍艦島へのツアーは複数の会社が実施しています。ツアー内容は大まかには同じでしょうが、価格や出港時間などに若干の違いがあります。
軍艦島コンジェルジュ | 高島海上交通 | やまさ海運 | シーマン商会 | |
---|---|---|---|---|
乗船料金 | 大人5,000円~ 中高生4,000円~ 小学2,500円~ | 大人4,000円~ 4歳以上~小学生2,000円~ | 大人3,600円~ 中高生3,300円~ 小学1,800円~ | 大人3,900円~ 中高生3,100円~ 小人1,900円~ |
出港時間 | 午前便 10:10 午後便 13:20 | 午前便 9:10 午後便 14:00 | 午前便 9:00 午後便 13:00 | 午前便 10:30 午後便 13:40 |
出航場所 | 常盤ターミナル | 長崎港ターミナル | 長崎港ターミナル | 常盤2号桟橋 |
詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
各社上記の乗船料金に加えて、軍艦島の施設見学料として一般(12歳以上)310円、小学生150円がかかります。
運航会社により早割があったり、平日と休日で価格設定が異なるところもあります。また、軍艦島コンシェルジュには、座席のグレードがありスタンダード、プレミアム、スーパープレミアムの3段階あります。プレミアム、スーパープレミアムは見晴らしの良い2階席で座席指定になるので、ゆったりと乗船したい方にはおすすめです。

軍艦島コンシェルジュのスタンダードクラスで予約をしました。軍艦島コンシェルジュの船に乗船する時の乗船順が予約順になります。窓際の席に座りたという希望がある方は、できる限り早めの予約をおすすめします。
軍艦島コンシェルジュツアーのスケジュール


私が参加したのは、軍艦島コンシェルジュのツアーでした。10:10出航の午前便に乗船しました。(たまたま後ろに大型客船スペクトラムオブザシーズが寄港していました(笑))
午前便・午後便ともに所要時間は約2時間半〜3時間。軍艦島コンシェルジュでは、受付してから乗船までの時間は軍艦島デジタルミュージアムを見学することができます。上陸中は安全確保のため立ち入りできるエリアは限られていますが、ガイドの説明を聞きながら歩くと、当時の生活をリアルに想像できるのが魅力でした。
口コミを見ても「説明が丁寧で理解が深まった」「軍艦島をより楽しめた」という感想が多く、実際に参加して納得できる内容でした。


船に乗ってる時間は約50分ほどありますが、ガイドの方が常に解説をして下さるのでそれ程長く感じませんでした。
軍艦島上陸前に軍艦島を周遊します。船の上から軍艦島を撮影することができます。この際、船に右側からも左側からも見れるように両方向に運行してくれます。


そして、いよいよ上陸です。上陸してからは、ガイドの方の案内に従いツアー参加者全員が固まって行動します。写真を撮る時間もしっかりと設定して下さっています。
時間がきたら船に戻り、帰港します。
軍艦島ツアーへ参加した私の口コミ
「世界遺産・軍艦島は本当に行く価値があるのか?」と気になっている方も多いはずです。ここでは、私が実際に軍艦島ツアーへ参加した体験談を口コミとしてまとめてみました。
軍艦島には行くべき!?


船の乗船時間も1時間かかったり、上陸率があまり高くないということから、ツアー自体の参加をどうしようか迷っている方もいらっしゃると思います。
結論から言うと、軍艦島は一度は行くべき観光スポットです。廃墟となった建物群を間近で見ると、写真や映像では伝わらない圧倒的な存在感があります。
口コミを調べても「想像以上に迫力があった」「歴史を感じられた」という声が多く、私自身もガイドの説明を聞きながら当時の生活を想像し、胸が熱くなりました。
ただし、上陸できるエリアは安全面の理由から限られているため、「もっと自由に探索したかった」という意見もあります。
あともう一つ言えることは、軍艦島も保存するのがとても難しくなってきているようです。そのことを考えると、いつ上陸を禁止されるかわかりません。行きたい!と思った時に行ってみるのがおすすめです。
午前と午後はどっちがおすすめ?


軍艦島ツアーにはどの会社も午前便と午後便が設定されています。午前便は9時から10時台。午後便は13時から14時台の時間帯になります。
個人的な意見になりますが、午前便がおすすめなのではないでしょうか。午後便は、1日の真ん中の時間を占有する形になるので、前後の予定を組みにくいように感じました。
午前便であれば、朝食を摂ったあと、すぐに集合場所に向かうという形でした。
あと考慮すべき内容としては、船酔いしやすい方がいる場合は、食事後すぐにならない時間帯をおすすめします。
午前ツアー・午後ツアーを徹底比較
午前ツアー・午後ツアーのどちらを選ぶか迷っている方にそれぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
午前ツアーのメリット・デメリットメリット
メリット
- 天候が比較的安定しており、欠航リスクが少ない
- 海が穏やかで船酔いしにくい
- 午後から他の観光地(グラバー園や中華街など)を回れる
デメリット
- 出発が早いため、朝の準備がやや慌ただしい
- 朝一番は光の加減で写真がやや暗くなる場合もある
午後ツアーのメリット・デメリット
メリット
- 出発が遅いので、朝はゆっくり過ごせる
- 午後の光に照らされる軍艦島は写真映えする
- 夕方にかけてドラマチックな雰囲気が楽しめる
デメリット
- 午後は風が強まることが多く、欠航率がやや高め
- 帰港が遅くなるため、その後の観光スケジュールに制約が出る
軍艦島ツアーに参加するときの注意点
軍艦島ツアーに参加する上で守らなければいけないことや予め認識しておかなければならないことがあります。
上陸できない時がある
軍艦島のツアーに参加する際に、認識しておかなければならないことがあります。それは、「軍艦島に上陸できないことがある」ということです。
2020年4月より、端島上陸施設を管理する長崎市の条例(伊王島の波高計基準0.5メートル)の厳守が求められる事となり、端島のドルフィン桟橋状況に関わらず全社において、現在までほぼ同じ上陸率(約60%ほど)になっております。
引用:軍艦島コンシェルジュHP
2020年4月から上陸の基準が厳しくなったことで、上陸率が約60%になっているようです。安全の観点から、基準が厳しいことは参加者としても安心できることです。
認識しておかなければならないのが、「そもそも船が出航しない場合」と「出航はしたが軍艦島には上陸できない場合」の2パターンがあります。前者の場合は、出航していないので全額返金(軍艦島コンシェルジュの場合)となりますが、後者の場合は周遊ツアーの代金となります。
雨の場合でも傘は禁止
軍艦島コンシェルジュでツアー参加した際、注意事項の一つに「雨傘・日傘共に利用禁止」とありました。これは、安全上の理由で禁止となっているようです。
軍艦島コンシェルジュでは、雨天の場合はレインコートをプレゼントとありました(現在は異なるかもしれません。HPなどでご確認ください。)。
夏の軍艦島は日陰がないのでとても暑い
私がツアーに参加した時期は、お盆の暑い日でした。軍艦島は日陰もなく照り返しが強いので、とにかく暑さ対策・水分の準備に関しての注意がありました。
一つ前の項目でも書いたとおり、日傘の使用は禁止です。帽子や冷却グッズなどを準備することをおすすめします。
私が参加した時は、乗船の待合所の前でパウチドリンクを凍らせたものを販売していました。
乗船時間は意外と長い
港から軍艦島までの所要時間は約40分になります。しかし、上級クラスの方があとに乗船するので、船に乗ってから出発するまでそれなりに時間がかかります。
船が得意でない方は、酔い止めなどの準備は必須だと思います。
小さいお子さんは参加できない
軍艦島ツアーには参加の年齢制限があります。安全上の理由で小さいお子さんの参加ができません。
ツアー会社 | 参加可能年齢 |
---|---|
軍艦島コンジェルジュ | 満3才以上 |
高島海上交通 | 4歳以上 |
やまさ海運 | 小学生以上 (小学生未満は保護者と船内待機) |
シーマン商会 | 小学生以上 |
この記事のまとめ
軍艦島ツアーは、午前と午後でそれぞれ違った魅力があります。
- 午前便 … 欠航リスクが午後より若干低い、観光後に長崎市内を回れる
- 午後便 … 出発がゆっくり、光の角度によって写真映えする景色が楽しめる
口コミを見ても、『確実に行きたいなら午前』『写真を重視するなら午後』という声が多く見られます。どちらを選んでも軍艦島の迫力や歴史の重みは体感できますので、自分の旅行プランに合わせて選ぶのが正解です。
ツアーは人気が高く直前だと満席になることもあるため、早めの予約がおすすめです。この記事を参考に、ぜひ自分にぴったりの軍艦島ツアーを選んでみてください。
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