転勤族の方が出産される時に里帰り出産をどうしようかと考える方が多いと思います。見知らぬ土地で出産をするのが不安という場合には、里帰りすることで安心して出産できると思います。
一方で、里帰り出産の煩わしさもあります。実際に、私は里帰りせずに転勤先で出産をしました。やってみてこれといった問題もなく出産できたこと。夫と一緒に子育てをスタートできたことがよかったので、これから出産という方の参考になればと思います。
目次
転勤族の私が里帰りしない出産をしました
転勤族の私は里帰りしない出産を選択しました。どういった経緯で里帰りしなかったかを解説します。
里帰り出産が当たり前だと思っていた
そもそも自分が出産するまでは、実家が遠方にある場合は里帰り出産をするものだと思っていました。
というのも自分の母親がそうであったからです。そういうものとも思っていましたし、母親もそれをどこかで楽しみにしているように思えたのもあります。
また、出産の際や、退院後の赤ちゃんとの生活をスタートさせる時に、実母がいるのといないとでは、心細さが違うだろうという考えでした。
里帰り出産をしないという選択肢があるということを知る
私が妊娠・出産をするまでに、親しい友人が出産をしました。その時の様子などを聞く機会がありました。
その友人の実家が遠方だったので、てっきり里帰り出産をしているものだと思いました。しかし、里帰りをせずに出産をしていました。
その代わり、退院後の生活は実母と義母が何週間づつかバラバラに来てくれたようです。実母と義母が自宅に来てくれてお世話してくれるなんて、かなり恵まれたケースかもしれません。
それを聞いて里帰りしない出産もあるんだ!と初めて知りました。
実際に里帰りしない出産をしてみて感じたこと
実際に里帰りしないで出産をしました。転勤先なので、もちろん家族が近くにいるわけではありませんでした。夫以外の家族はいません。
この選択をする際に、夫がどれだけ協力的であるかなどの条件も整わないと選択できないことかもしれません。
今は、様々なサービスもあるのでそういった段取りをすることで実現できることもあります。
里帰り出産をするメリット・デメリット
里帰り出産をする場合 | |
メリット | デメリット |
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里帰り出産をするには、メリット・デメリットの両面があります。詳しく見ていきましょう。
メリット
里帰り出産をする時のメリットです。
慣れない育児をサポートしてくれる親がいる
里帰り出産となれば、心強い大先輩である母親がそばにいてくれることです。初めてのことは誰だって不安です。
そんな時に誰かがそばにいてくれるだけでも絶大な安心感になります。
家事の負担が軽減される
産後まもない時などは特に、あまり家事などもしないほうがいいとも言われています。そういった時に家事などをサポートしてくれる人がいることで、少しでも体を整えることができます。
デメリット
里帰り出産をする時のデメリットです。
自分の育った家と言えどもプチストレス
ついつい実家はリラックスができると思いがちですが、実家を離れて年数が経つと他の人の家になっていると思います。
そうなると、自分の自由にはできない分、ちょっとしたストレスがたまります。出産直前の大事な時期にストレスが溜まるのは避けたいです。
実母のアドバイスに疲れてしまう
これまでは実母であれば全て信頼しあえると思っていたものが、今の時代実母と自分とのギャップなり考え方などの違いを明確にしあえるようになってきています。
それだけに、実母の親切なアドバイスも、うるさく感じてしまったり、プレッシャーに感じてしまう人もいます。
父親であるという自覚を夫がなかなか持てない
里帰り出産をすると、父親である夫は産まれた我が子にもなかなか会う回数も減ります。会うだけで精一杯で、お試し程度のオムツ替えくらいをして自宅に戻るという感じだと思います。
そうすると、自分と夫との親として自覚に差がどんどんできていってしまいます。
否が応でも父親と母親とでは、育児時間が違うのにスタートの時点でまず大差をつけていまいかねません。
里帰りしない出産をするメリット・デメリット
里帰りしない出産をする場合 | |
メリット | デメリット |
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里帰りをしない出産をするには、メリットデメリットの両面があります。詳しく見ていきましょう。
メリット
里帰り出産をしないことのメリットを解説していきます。
自分の家という気軽さ
いくら自分の実家とは言え、一度出てしまうともはや自分の家ではないです。産後の敏感になってる時に、自分のスタイルとは違う母親のスタイルに合わせて生活しなければなりません。
その期間中、至れり尽くせりで生活できればいいですが、そうもいきません。結婚・出産のタイミングが遅くなってきています。それと同時に親世代も高齢になっています。至れり尽くせりができるほど若くないというのも実際のところだと思います。里帰りの期間が長くなればなるほど、お互いストレスも溜まってしまう場合もあります。それにひきかえ、自分の家であれば自分のスタイルで自由に生活ができます。
実母に干渉されない・口出しされない
慣れない育児が始まり、ついつい頼りたくなるのは実母。何でも聞けるし、実際に色々と助けてくれます。
しかし、それと同時に口出しが多いのも事実。時代が違うが故に、昔の育児の常識と今の育児の常識が違うのもあり、口出しされたことに納得のいかないことがあるのも事実。
あまりに口出しされすぎると、どこか自信をなくしてしまったりすることもあります。実母としては、親心として言っているのかもしれませんが、それが重荷になることもあります。
そういう実母の口出しから無縁でいられるのが里がえりしない出産です。
夫と一緒に育児をスタートできる
里帰りしない出産で最大のメリットは、育児を夫と一緒にスタートできるという点です。
ただでさえ、女親と男親では親になったと自覚できるタイミングは違うと思います。そもそものスタートが違うのに、里帰り出産をしてしまうと、自分と夫の育児スキルの差がどんどん広がってしまいます。
それが、里帰りしなければ同時に育児をスタートし、不安を共有しながら試行錯誤しながら子育てをできます。
但し、この点には関しては妻と夫が里帰りしない出産を選択することへの理解の共有が必要になってきます。
デメリット
里帰り出産をしないことのデメリットを解説していきます。
退院後から食事の準備・家事がまっている
里帰りしない出産をすると、退院後から育児だけでなく家事や食事の準備などをしなければなりません。
もちろん、夫と協力してやるべき部分だと思います。
但し、このデメリットに関しては、便利なサービスも多いのでそういったものを利用するのも手段の一つです。後ほど紹介していきます。
頼りたくなる家族がいない
里帰りしない出産をする場合、いざという時に頼りたくなる実母がいないという点では、不安ではあります。
やっぱり大先輩で、今と昔で育児の常識が違えども、頼りになるのは間違いないです。
里帰りしない出産をするために必要なこと5選
里帰りしない出産をするために準備しておくことを解説していきます。
入院バッグを早めに準備しておく
いつ何時でも入院できるように整えておくことが必要です。私自身、予定していた時期よりも早く入院することになりました。その際に、入院バッグの準備がなかったら、困ることも多かったと思います。
病院に行くまでの交通手段の確保
そばに家族が常にいれば病院まで車で行くことも可能ですが、里帰りをしないとなると日中は一人という方がほとんどだと思います。
その時のために、病院に行くまでの交通手段を確保しておきます。陣痛タクシーというものもあるので、登録をしておきましょう。
また、今ではアプリタクシーが呼べるアプリ GO《ゴー》などを使って配車依頼をすることもできます。
退院後の赤ちゃんグッズの準備
退院後、育児がスタートしてから様々な不足物に気づくことが多いです。その時、すぐに買いに行ってくれる人がいればいいですが、なかなかそうはいきません。
なるべく早めに必要なものを準備しておきましょう。
退院後の食事の手配
退院後は食事の準備も必要です。できる限り夫に準備をしてもらうのがベストですが、なかなか全部の食事とまではいかないと思います。
そういう時にも便利なサービスを使ってみるのもおすすめです。オイシックスのミールキットは、時短で手軽に立派な食事を作ることができます。
また、冷凍の状態でおかずが届く食宅便もおすすめです。
少し値段がかかるかもしれませんが、この状態がずっと続くわけではありません。育児スタートした慣れない時だからこそ、使えるサービスを上手に使って乗り切ってみるのも大切です。
退院後の家事の手配
食事の準備と同じく家事もしなければなりません。どうしても必要なこと以外は、後回しでいいと思います。掃除をしなくたって問題はありません。
それでも気になるという場合に、家事も様々なサービスがあります。
アールメイドでは、家事代行をしてくれるのでどうしもできない家事を依頼することができます。
里帰りしない出産をする時に大切なこと
ここまで里帰りしない出産を選択する際に準備しておくことを解説してきました。予めの準備はもちろんですが、夫婦間でしっかり話ながら準備することが最も大切です。
子供を産むことは女がするものですが、出産というイベントは夫婦の出来事です。
片方だけが頑張るのではなく、意思疎通をしながら協力することが不可欠です。
実際に里帰り出産をしなかったことはよかった
里帰り出産をしなかったことで大変なことももちろんあったと思います。親に頼れた方が楽なこともあります。
しかし、その後転勤先で育児をしていく上では、私と同じだけ夫も育児の戦力である必要があります。頼れるのは夫だけ。全ての人がこの状況を作れはしないと思いますが、転勤先での孤独な育児。自分だけで抱えこむとしんどくなります。
夫の理解と協力さえあれば、フル活用すべきだと思います。
この記事のまとめ
転勤族のみなさまにとって、出産は心配事の一つだと思います。ただでさえ孤独であったりする中で、里帰りをしないで出産することは勇気のいることです。
今では、利用できるサービスも増えてきたり、里帰りしないことを選択する人も増えてきています。
ご夫婦でしっかり話あって、決めてみて下さい。