事務のパートを探していて、“社労士事務所”の仕事を見かけたけれど、どれくらい大変なのかよくわからない──そんな主婦の方、未経験の方、多いのではないでしょうか。
私もかつて未経験で社労士事務所のパートに飛び込んだ一人です。実際に働いてみて感じた「想像と違ったこと」「私が乗り越えた課題」、そして「この仕事で得られたもの」を率直にお話します。
この記事では、実際の仕事内容・未経験から働いてみて感じたメリット・デメリット・キャリアのステップアップ方法をまとめました。これから応募を考えている方の参考になれば嬉しいです。
社労士事務所の仕事内容とは?
社労士事務所のパート事務が担当するのは、主に「事務全般」ですが、その中には専門的な業務も含まれます。大きく分けると次のような仕事があります。
- 給与・賞与計算の補助
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毎月の給与計算や年末調整など。数字を扱うのでミスは許されません。
- 社会保険や雇用保険の手続き
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入退社に伴う資格取得・喪失手続き、産休・育休の申請など。書類作成や役所への提出も含まれます。
- 住民税や所得税関連の処理
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特に6月の住民税更新は業務が集中しやすいタイミングです。
- 各種書類の作成・発送
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クライアント企業向けに作成した書類のチェック、郵送業務など。
- データ入力作業
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専用ソフトやエクセルへの入力。二重入力が必要なケースもあり、地道ですが正確さが求められます。
見ての通り、単なる「事務作業」にとどまらず、専門知識を少しずつ理解しながら進めていく必要があります。
未経験から働いてみて感じたこと
私もそうでしたが、多くの人が未経験からスタートします。とはいえ、最初のうちはこんな壁にぶつかりました。
- 専門用語がわからない
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「標準報酬月額」や「算定基礎届」など、最初はチンプンカンプンでした。
- 入力作業の量に圧倒される
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似たような書類を何度も作るので「またこれ?」と感じることも。
- ミスが怖い
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お金や保険に関わる仕事なので、1つの数字の間違いが大きな影響につながります。
ただし、数ヶ月続けると「流れ」がつかめるようになり、慣れていきます。私の場合は3か月目くらいからスムーズに作業できるようになりました。
メリットとデメリット
ここで、実際に働いてみて感じたメリットとデメリットを整理してみます。
メリット
- 事務スキルが身につく(正確さ・スピード感)
- 社会保険や給与計算など生活に直結する知識が得られる
- 経験があれば再就職や転職にも強い
- パートでもやりがいを感じられる
デメリット
- 業務量が多く繁忙期は残業になることも
- 専門用語や制度改正への対応が大変
- ミスが許されないプレッシャーがある
- 単純作業も多く、地道な根気が必要
どんな人に向いている仕事?
- 几帳面でコツコツ型の人
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入力や書類管理に強い
- 数字やルールを扱うのが苦にならない人
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給与計算がスムーズ
- 新しい知識を学ぶのが好きな人
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法改正に対応できる
逆に「単純作業が苦手」「数字を見ると苦しくなる」という方には少し不向きかもしれません。
ステップアップの可能性
社労士事務所のパート事務を経験すると、次のような道が開けます。
- 社労士試験に挑戦
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実務で得た経験は勉強にも直結します。資格を取れば独立も可能。
未経験から学べる ヒューマンアカデミー通信講座『社会保険労務士』はオンラインで完結できるので、家事や育児と両立しながら勉強したい方にも人気です。 - 事務スキルを活かして転職
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一般企業の人事・労務担当としてキャリアアップも。
- 専門知識を生活に活かす
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自分や家族の社会保険・年金・税金の仕組みを理解できるので、家計管理にも役立ちます。
主婦が社労士事務所のパートを志望するときのQ&A
- 未経験の主婦でも大丈夫?
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社労士事務所では、書類作成やデータ入力、電話対応などの事務サポート業務が多く、未経験でも始めやすい職場です。
特に「コツコツとした作業が得意」「丁寧な対応ができる」という強みは評価されやすいため、主婦の方にも向いています。 - 志望動機には何を書けばいいの?
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「社会保険や労務に興味がある」「家庭で培った事務処理スキルを活かしたい」など、自分の経験を具体的に絡めるのがポイントです。
たとえば、家計管理や子育てで得たスケジュール管理力を「正確な書類処理に活かしたい」と結びつけると、説得力が増します。 - 勤務時間は柔軟に対応してもらえる?
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多くの社労士事務所は少人数体制のため、パート勤務でもシフトの相談がしやすい傾向があります。
ただし「繁忙期(年度末や年度初め)」は業務が集中するため、多少の残業に対応できると採用に有利になることもあります。 - 職場環境はどのような感じ?
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一口に「社労士事務所」といっても、職場環境は事務所によって大きく異なります。
落ち着いた雰囲気で静かに作業を進める事務所もあれば、アットホームでコミュニケーションが多い事務所もあります。
正直なところ、「代表の社労士の先生の方針や性格によるところが大きい」というのが実情です。応募前には求人票だけでなく、口コミや面接時の雰囲気もチェックすると安心です。
社労士事務所のパート勤務のまとめ
社労士事務所のパート事務は、「思った以上に専門的で大変」だけど「身につくスキルが大きい」仕事です。
未経験でも始められますが、最初は用語や作業量に戸惑うはず。でも数か月で慣れて、やりがいを感じられるようになります。
これから挑戦してみたい方は、
- 自分が数字やコツコツ作業に向いているか
- 繁忙期の忙しさを受け止められるか
を考えてみるといいでしょう。
経験は必ず将来のキャリアや生活に役立ちます。興味がある方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。
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